最近親友から、元彼を引きずっているという相談を受けました。嫌いになったわけではないけれど、将来のことを考えてこの人とは結婚はできない、と思って自分から別れを告げたそう。たくさん悩んだ結果別れを決意したし、今はもう別の彼氏がいるけど、元彼の存在が彼女の中から消えないようです。
人生って、選択の連続ですよね。誰と付き合うか、なんて人生を左右するくらい大きな選択ですし。何を着る、どこに行く、何を食べる、そんな些細な選択でさえ未来を左右することになるかもしれないですから。
今年の新年1発目に観た映画『バタフライエフェクト』。「どんでん返し 映画」と検索して幾つかのサイトで紹介されていたので、きっと面白いはずだ!と思って借りてみたのですが、今のところ今年観た映画の中で一番面白かったです。
あらすじ
短時間の記憶を喪失することがあった少年エヴァンは、医師の勧めで治療の一環として日記を書き始める。大学生になり、記憶喪失の症状が丸7年起こらなかったことに喜び、日記を読み返すと、その日記に描かれている過去の時点に戻れる能力があることに気づく。自分のせいで幼馴染のケイリーの人生をくるわせてしまったことを知ったエヴァンは、過去に戻り運命を変えることを決意するが・・・(Wikipediaより)
おそらく誰もが、過去に戻りたいなあ、過去に戻ってもう一度やり直せたらいいのになあ、と一度は思ったことがあると思います。もちろん、私も。だけどこの映画、そんな『別の選択をした別の人生』に対する『理想』をそれはもうぐっちゃぐちゃに壊してくれます。映画の中で彼は何度も過去に戻ってやり直そうとしますが、全然うまくいきません。うまくいかないどころか、毎回過去に戻る前よりも悪い結果になります。そして最後・・・については書きませんが、とても切ないラストです。
人生って、その時の言動や誰と出会ったかによってここまで大きく変わってくるんだなあと思うと、一つ一つの選択の重みを感じます。自分だけでなく、家族、友人の人生まで変わるんだから。とは言え未来は誰にもわからないんだから、その選択が正しいかどうかはわからない。だからこそ人は悩み、そのときに自分が最善だと思う選択をするわけですよね。この映画を見て、人生をもしもやり直せたとしても、今以上の幸せってきっとないんだろうなあと思いました。
題名にもなっているバタフライエフェクト(バタフライ効果)とは、力学系の状態にわずかな変化を与えると、そのわずかな変化がなかった場合とは、その後の系の状態が大きく異なってしまうという現象、だそうです。(Wikipediaより)
ちょっとわかりにくいですが、簡単に言うと、ほんの些細な違いが結果的にとてつもなく大きな違いを生む、といった感じでしょうか。
親友の話に戻りますが、彼と別れることを本当に真剣に悩んだ結果、振ることにしたわけです。当時はそれが、彼女の中で最善の選択だったわけです。だったら、私はその時の自分の選択に自信を持つべきだと思うんです。もしも別れていなければ、今頃その彼と結婚していたかもしれない。だけど本当にそうなっていたかどうかなんて、誰にもわかりません。もしかしたら今よりも悪い状況になっていたかもしれない。彼女には「その時その選択をしたことに自信を持って。少なくとも、過去に戻ってやりなおしたとしても今以上に幸せになることはないから。」と伝えました。それだけ誰かを好きになれるって、それはそれで素敵なことだとも思いますしね。
そんな私も、恋愛がうまくいかないーとか、仕事どうしようーとか、ドイツ来たのに#$%&$#&・・・など、悩みはつきません。違う大学に入っていたら、違う会社に就職していたら、ドイツに来なかったら、など考えてしまうこともあります。でも、その都度たくさん悩んだ結果、その大学を選んでその会社を選んでドイツに来ることを決めたんです。だから、私は自分の今までの選択に、後悔はしていません。大学だって入社した会社だって短いドイツ生活だって、たくさんの素敵な人に出会ってたくさん成長できました。それに今、家族や友人などたくさんの素敵な人たちに囲まれて幸せに生きていられていること、もうそれで十分幸せです。
過去に戻ったって、きっと今以上に良い状況にはなりません。
だからこそ、自分の選択に自信をもって、楽しく生きていこうじゃないか。
ちなみに、この映画のアシュトンはほんっっっっっとうにかっこいいです!この映画のストーリーと同じくらい、アシュトンのイケメンっぷりも楽しめる、そんな作品です!過去に戻りたいと思ったことのあるすべての人に、オススメします。
おわり。
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