感想【レイニーデイ・イン・ニューヨーク】雨×ジャズ×評価8のキスで心が潤いました

雨の日に一日中流しておきたい、とっておきの映画。

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(字幕版)

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(字幕版)

作品情報

あらすじ

災難続きの昨日の僕を、雨とジャズが新たな恋に導く。

監督

ウディ・アレン

#Me Too運動でごたついている監督ですね。この映画はアメリカでは上映されなかったり、出演者が出演を後悔する発言をしていたり・・・タイミングが悪かったなあと。疑惑の真偽はともかく、「ミッドナイト・イン・パリ」のような素敵な世界観で、映画自体はとっても素晴らしいと思う。

登場人物

ギャツビー(ティモシー・シャラメ)

金持ちでロマンチストで風変わりな大学生。最初は金持ちアピール発言がいちいち鼻についてムカつくなあ・・・と思っていたけど、優しくて繊細で一途なところにだんだんと惹かれちゃったよ。

ギャツビーを演じるティモシー・シャラメのイケメンっぷりと素晴らしさは後述。

アシュレー(エル・ファニング)

大学新聞記者で野心家の大学生。緊張するとしゃっくりが止まらなくなる癖はかわいらしいけど、ちょっと性格に難あり。彼氏との約束よりスクープが大事!なのはしょうがないとしても、約束をすっぽかしまくったのに悪びれる様子がない感じがちょっとね。

アシュレーを演じるのはエル・ファニング。大物たちに翻弄されまくる大学生を熱演。エルちゃんは指がとっても長いよね。手を動かすたびに指に目が行ってしょうがなかったよ。私はお姉ちゃんのダコタちゃんの方が好みなんだけど、エルちゃんの笑顔のかわいさだけは認める。(←とんでもなく上から目線)

チャン(セレーナ・ゴメス)

最初は生意気な子だなあと思ったけど、賢いし教養もある。なよっちいギャツビーをたしなめる様子からすると、おそらくこの映画の中で一番まとも。かつ、「雨の中でキスしたら月並みだけどステキ」「生きるのは一度きり 運命の人と出会えたら幸せ」「現実は夢を諦めた人の世界よ」「運命なの 仕方ないわ」など名言が多いのでおそらく一番のロマンチスト。

チャンを演じるセレーナ・ゴメスは、「恋するモンテカルロ」を観て以来好きな女優さん。赤いホットパンツからのぞく美脚が印象的だった!

途中まで(奥さんとけんかするシーン)気が付かなかったけど、ジュード・ロウも出演してる。二枚目じゃないジュード・ロウも素敵。

※以下ネタバレ含みます。

感想

ティミーファンになりました

ティミーことティモシー・シャラメ、この映画で初めて認識しました。過去にインターステラーを観たことがあるんだけど、ティミーのことは全然記憶に残っていなかったのだ。ひょろっとしてなよっとしてる雰囲気が、最初こそ全然好みじゃねーっと思っていたんだけども、よくよく見たらイケメンじゃん・・・?めっちゃイケメンじゃん・・・?なにこの彫刻みたいなフェイスは・・・?と、気づいたら大好きになっちゃってたよ?

特に「Everything Happens To Me」をピアノで弾き語るシーンが最高すぎて、何度も観た。歌詞がギャツビーの状況にピッタリで、ぼそぼそっとささやくような、切ない歌声がとてもよかったな。もしわたしがチャンだったら、そばであんな弾き語りを聞かされたら「ついてなかったね残念だったねよしよし」って、ぎゅっとしてあげたくなっちゃう。

雨の描写が素晴らしい

この映画は「雨」がとっても印象的。

まず、目に見える「雨」について。空模様と登場人物の心情が見事にシンクロしていて面白い。アシュレーとなかなか落ち合えず、さらには映画の撮影でチャンに嫌味を言われっぱなしだったギャツビーは、ずぶ濡れになりながら兄の家に行く。兄が婚約者の笑い声が嫌で結婚したくないとギャツビーに相談しているすぐ後ろの窓から見えるのは、土砂降りの雨。逃げ出したローランドを探してたら妻の不倫現場を目撃してしまったテッドは、土砂降りの中妻とけんかする。スターに家から追い出されてしまったアシュレーは、ずぶ濡れになりながらホテルに戻る。ギャツビーがアシュレーとの価値観の違いをはっきりと自覚した直後に降り出した雨。などなど。

それから、登場人物の「雨」に対する価値観について。アシュレーは雨が降ったら馬車には乗れないと思っていたり、ラストの馬車に乗っているシーンでも雨が降ってきたから急いでと頼んだり、雨を避けようとする。まあ、この反応が普通な気もするが。私もそうだ。でも、ギャツビーとチャンは違う。雨はロマンチックな気分を高めてくれるもの。ラストの二人のキスシーンが最高で、なんてロマンチックなハッピーエンドなんだろうって思った。

軽やかなジャズの音色がたまらなく心地良い

どれだけギャツビーがついてなかろうと、流れるのは軽快なジャズ。ギャツビーは災難続きで辛い気分だろうけど、私はこの軽快な音楽に救われて、どれだけアシュレーが自分勝手に行動しても、とても心地良く観ていられる。ときどき流れるiPhoneのオープニング音にたびたび現実に引き戻されてしまうんだけど(笑)あえてそうしてるんだろうな。そのギャップもまた、面白い。

NYのおしゃれな雰囲気と、ロマンチックな雨にはジャズがピッタリ。

そのほか、ギャツビーと母親の和解シーンも良かったな。本当は一番隠しておきたい過去だっただろうに、それをさらけだした母ちゃんかっこよかったよ!この和解は今後のギャツビーの人生に大きくかかわりそうな予感。

まとめ

キャストも音楽も映像もすべてがオシャレで、ユーモアたっぷりの素敵なラブコメだった。雨の日の定番BGM映画に認定!!!

おわり

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