感想【ラ・ラ・ランド】恋愛映画のハッピーエンドをくつがえしちゃった

史上最高に好きな映画です。(順位変動があったら正直にここに書く!)好きすぎてうまく感想をまとめられない気がするんだけど、とりあえず書いてみる。ネタバレしますので鑑賞後にどうぞ。

lalaland

(出典元:https://gaga.ne.jp/lalaland/

作品情報

あらすじ

夢に向かって頑張る二人が恋をする。

監督

デイミアン・チャゼル

チャゼル監督といえば『セッション』が有名。ラ・ラ・ランドのブルーレイの特典映像で監督が言ってたんだけど、セッションよりもラ・ラ・ランドの脚本を先に書いていたそう。でもラ・ラ・ランドの制作がなかなか進まない(当時無名の監督は協力者を得るのに苦労したのかな)ので、その気晴らしにセッションを作ったと。「ある意味セッションを書いたのはラ・ラ・ランドを作るためだ」とはっきり断言されております。そのセッションが大当たりしたからラ・ラ・ランド制作の機材やスタッフを用意できたとのこと。セッションがなかったらラ・ラ・ランドはこの世に映画として存在することはなかったのかも?と思うとセッションという映画にもセッションを好んで観た人たちにもありがとうって思う(上から目線すぎてごめんなさい)。

ちなみにそのセッション、だいぶ前に観たんだけど、全体的に苦しくて、特にラストは息を止めて観ないといけないんじゃないかってくらいの迫力にとにかく苦しかったっていう記憶しかなく、私はあまり得意なタイプの映画ではないってことはここだけの秘密で。

音楽

作曲:ジャスティン・ハーウィッツ

作詞:ベンジ・パセク、ジャスティン・ポール

全部良い。歌詞がある曲もない曲も。良い。大好き。以上。

登場人物

セバスチャン(ライアン・ゴズリング)

seb

(出典元:https://gaga.ne.jp/lalaland/

ジャズが大好きな青年で、いつか自分の店を持つことを夢見てる。厳しい現実に直面しつつ、ミアとの出会いによって彼の考え方に少し変化も・・・?

冒頭のシーンで、ちょっと性格悪そう?と思ったけど、実は心の優しい青年。バイト先の上司の言葉を無視して自分の好きなジャズをピアノで引いちゃうあたり、私は好きです。それくらい夢中になれるものがあるって、すてき。

セブを演じるライアン・ゴズリングは、どうしてこんなにも切ない顔が似合うんだろうか。彼以外のセブは考えられないくらい、役にピッタリ。

ミア(エマ・ストーン)

mia

(出典元:https://gaga.ne.jp/lalaland/

弁護士を目指して大学進学したけど、女優のおばの影響で憧れていた役者を目指すために大学中退。オーデションを受けては落ちる日々に、焦りを感じてる。

バイト先のカフェでは病院に行くと嘘をついてオーディションに行ったり、客対応を見てるとちょっとだらしないなと思ったりもしたけど、純粋に女優を目指して頑張ってる姿は素敵。

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追記)

日本語字幕だと、バイト中に病院に行くと嘘をついてオーディションに行ってるように見えますよね???でも、英語を聞き取ってみたところ

Manager「Where do you think you’re going?」

Mia「Oh, it’s five after.」

と言っているんですね。この「Oh, it’s five after.」が、「医者へ(行く)」と訳されているわけですが、医者へ行くなんていう意味があるのか・・・?とアメリカ人の友人に聞いたところ、five afterは「5分過ぎている」という意味なので、勤務時間を5分過ぎている、という意味らしいんです。ということは、ミアはもう上がる時間で、全くサボっているわけではなかったということが発覚しました。ミアごめん。

字幕翻訳って、字数制限があるだろうし、言葉のニュアンスが日本と外国では違うこともよくあるだろうから、正確に訳すのってとっても難しいんでしょうね。ラ・ラ・ランド、英語で観れるようになりたいなあ〜〜〜〜〜。誰かが訳した言葉ではなくて、本当の意味で理解したいものですね。

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ミアを演じるエマ・ストーン、それほど外見は好みではないけども、力強い目が印象的。ミアの絶対に女優になってやる!っていう強い意志を、目から感じられるところがいいなと思う。オーディションに落ちまくる女優の卵を演じつつも、どこか他の女優の卵とは違うのよ!感を出さないといけなかったんだろうけど、さすがです。

※以下ネタバレ含みます。

感想

初見の感想はふーん程度

初めてみたのはレンタル開始直後。映画館には行かなかった。なんたって私はミュージカルが非常に苦手なのだ。なんではじめましてなのにそんな息ぴったりに一緒に歌って踊れるんですか???ってなっちゃう。

ただ話題になっていたので気にはなっていたので一応鑑賞。

思っていたほど苦手!ともならなかったけど、世間での評判ほど良いとも思わなかった。結局二人は結ばれないし。結ばれればよかったのにな。なんでミアはちゃっちゃと結婚しちゃったわけ?5年後に2歳位の娘がいるって、どういうこと?もう少し待ってれば夢を叶えたセブと再会してまた恋人同士に戻れたかもしれないのにっ!

これが、初見の感想。たぶん、これくらいの感想の人多いんじゃないかなあ。そんな人は、もう何回か観てみてほしい。じっくり観なくてもいいから、1週間位流しっぱなしに・・・!

金曜ロードショーのラ・ラ・ランド放送が私を変えた

初めて観てから一年以上経って、たまたまテレビで放送されていたので録画してみた。音楽は良かった記憶があるから、作業用BGMとして流すのに最適かと。(我が家では映画をBGM代わりに常に流してる)

で、久々に途切れ途切れ(作業用BGMだから本気では観ない)ラ・ラ・ランドを観続けたわけです。観続けること1ヶ月・・・飽きるどころか、気づけばどっぷりハマってしまった。音楽に。映像に。そしてストーリーに。もはや作業用BGMじゃなく、普通にじっくり観てた。こんなに素敵な映画だったなんて。

とにかく歌がいい 衣装や風景の色がいい

明るい曲は全力で明るく楽しげで、しんみりする曲はとても切ない。何度も聞いているからかもしれないけど、実生活でもその時の雰囲気に合わせてラ・ラ・ランドの曲が頭の中で流れちゃうくらい気に入ってる。

色使いも素敵。特にラストの幻想シーンは衣装や背景全部がカラフルで音楽でも目でも楽しませてもらえる。タップダンスを踊るシーンの日没直後の淡い夜景も、セブが桟橋で歌うシーンの夕暮れも、とってもいい。

二人が結ばれないからバッドエンドではなく二人の夢が叶うからハッピーエンド

勧めた人たちによく言われるのは、良かったけどハッピーエンドじゃないからなあ〜、って。確かに最初は私もそう思った。恋愛映画のハッピーエンドって、恋する二人が結ばれること。結ばれないストーリーはバッドエンド。ずっとそうだと思ってた。

だけど、ラ・ラ・ランドを何度も見返すうちに、結ばれるだけがハッピーエンドじゃないよなって思うようになった。だって、二人はお互いに夢を叶えたんだもの。お互いがお互いに影響されて、結果夢を叶えた。これってどうしようもないくらいハッピーエンドじゃん!!!って。恋愛映画だからって、結ばれなくてもいい。それぞれが幸せならそれでいい。一度観ただけではその幸せを理解できなかったけど、何度も見てるとだんだんこれが最高のエンディングだったんだって思えてくる。こんなに感想が変わるもんなんだなあって、自分でもびっくりしたけど!

ラスト、ミアがセブの店を出る直前にセブと目を合わせるあのシーン。一番好きです。真顔から、少しだけ口元を緩めて微笑む。もう、最高。たまらん。何度このシーンだけを繰り返し観たことか。切ないシーンだと捉えることももちろんできるけど、私には最高に幸せなシーンにしか見えないです。

それに、今は結ばれてなくても、いつ何があるかわからないですからね。いつかおじいちゃんとおばあちゃんになった頃に、ミアがセブのお店手伝ってるかもしれないし。今結ばれてないほうが、そんな夢(というか妄想)も勝手に楽しめちゃうからこれでいいんだ!

まとめ

ラ・ラ・ランドの感想というより、いかに私がラ・ラ・ランドを愛しているか、という文章になってしまいました。過去の映画のオマージュがちりばめられてるよ、これはハッピーエンドなんだよ、といった解説的なお話はたくさんの映画ブロガーさんが書いていらっしゃるので探してみてね。

これからもラ・ラ・ランドを愛し続けます。

おわり

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