6月上旬に女の子を出産しました。人生の一大イベントを、記録しておきます。
始まりは便意から
妊娠39週0日、この日は便意はあるのにトイレに行っても出ず、トイレを何往復もしていました。その日の夕方、とうとうおしるしが。おお!これか!そろそろか〜!と、わくわく。すると徐々にお腹が痛くなってきました。そういえば、陣痛の始まりは便意に似ているいう経験者の話を読んだことがあったので、朝からお腹が痛い気がしたのは陣痛の始まりだったのか・・・!
前駆陣痛
夜になるともっと痛くなってきたので、陣痛カウントアプリでカウントを開始。でもまだまだ間隔がまばらで、声も出さずに耐えられる程度。とは言え夜はほぼ寝られませんでした。今思えば、カウントしなきゃ!と思いすぎてたところがあったので、寝られるなら普通に寝れば良かったなあ。
翌日にはもっともっと痛みが強くなりました。ちょうど検診があったので、もしかしたらこのまま入院できるかな?と思ったりもしたけど、先生には「まだですね、赤ちゃん下がってきてないですね」と言われ・・・え、もうこんなに痛いのに???と思ったけどとりあえず帰宅。
その後はどんどん痛みが増して、間隔は相変わらずまばらながらも徐々に短くなり、おしるし後から続いている出血も増えてきて、夕方にもう一度病院へ。しかし・・・「まだ子宮口1センチくらいしか開いてないですね」とのことで渋々帰宅・・・。
泣き叫ぶほど痛いのに入院させてもらえない苦しみ
病院で助産師さんに「夕食をとって体力つけてきてください。それからしばらくお風呂にも入れないので入ってきてください。」と言われ、帰宅後は夕食をとってお風呂に入るつもりでいたんだけど、帰宅後はご飯が全く食べられないくらいの痛みになり、全く動けなくなってしまいました。食事がとれないどころか、吐き気がしたかと思ったら昼食で食べたキーマカレーを戻してしまい、何故か涙も止まらなくなり、もうボロボロで。当然お風呂にも入れず。
ベッドの上で吐くし泣くし叫ぶし呻くしでどうしようもなくなり、これ以上家にいたら動けなくなる・・・と思ったので日付変わる頃にもう一度病院へ。夫に全体重をかけて引きずられるように歩いたっけ。
さすがに子宮口も開いているだろう、と思っていたのに、助産師さんに見てもらったところまだ4センチしか開いていないと・・・。まだまだ時間がかかりそうなので、もう一度帰って食事をとってお風呂に入ってきてほしい、と言われてしまいました。
いやいやもう動けねーし!!!!!
帰ったらもう二度とここ戻ってこれねーよ!!!!!
と思い「もう無理ですもうここから動けません」とごねまくり、半ば無理やり(?)入院させてもらうことに成功。家だろうと病院だろうとひたすら陣痛に耐えるしかないんだけど、家だと夜中に思いっきり叫べないし、もう動くこともできなくて病院へ行けなくなっちゃうからなあ。地味にこの入院までの過程がかなりしんどかったです。
ひたすら叫び続けること約15時間・・・
そこからひたすらうめいて叫んで耐えて・・・朝になっても子宮口は5センチ程しか開かず。水とカロリーメイトを持って行ったけど、水だとエネルギーが補給できないのでスポーツドリンクを、カロリーメイトはパサパサして全く食べられなかったのでウィダーを、それぞれ夫に買ってきてもらいました。それでもやっぱりほとんど飲むことも食べることもできなくて、結局点滴と陣痛促進剤を入れてもらうことになりました。
その後、徐々に痛みが強くなり、獣のように叫びのたうち回り・・・(コロナのせいで立ち会い出産ができませんでしたが、できなくてよかったと心から思います。こんな姿は誰にも見せられない。)14時ころようやく子宮口が全開になり、助産師さんからいきんでいいよ!の一言が。やっといきめる・・・!でも・・・出そうなのは赤ちゃんではなくお通じの方で。今いきんだら違う方が出てしまうどうしよう・・・と思い、素直に助産師さんに言いました。「うんち出そうです!」と。すると助産師さんが「それ!それ赤ちゃんだから!大きいうんち出す感じでいきんで!」と。言われたとおり、全力で一年分の便を出す勢いでいきんだ結果、14時半頃にようやく赤ちゃんが誕生!!!
やっと終わった・・・が最初の感想
生まれたばかりの赤ちゃんをお腹の上においてもらって我が子と初対面したわけですが、ちょっとだけ涙は出たけど実感がなく・・・。本当に私から出てきたの?と、あれほど必死に産んだのに、実感って簡単にはわかないものですね。
とにかく、やっと終わったよ・・・とホッとしたのが一番です。
その後、赤ちゃんをきれいにして隣に寝かせてもらい、眺めているうちに、この子が私の赤ちゃんか〜〜〜!かわいい〜〜〜!と、自分が子供を産んだんだという実感がわいてきました。
産後に思ったこと
私の母は4人産んでいますが、皆安産だったらしく、長子の私のときは8時間、他は皆6時間ほどで、「本当に痛いのは4時間位だから大丈夫!」と言われていました。しかも特に泣きも叫びもしなかったとのことで、家系的に安産なんだろうな〜とのんきに構えていました。
夫の母も、夫の出産時には直前までご飯を食べていて、食べている途中にあれ、ちょっと痛い、と思ったときには子宮口全開で、すぐに産まれたとのこと。
身近な出産経験者の陣痛体験を聞いて、きっと私も大丈夫だ〜なんて甘く見ていたので、聞いていた話と全然違うじゃんかよーーーーー!!!!!と思いながら陣痛と戦っていました。我が子の顔を見たら痛みなんて忘れるよ、とよく耳にしますが、いいえ、全く、一ミリも忘れません。
それから、陣痛は人によって痛む場所が違うようですが、私の場合はとにかく腰が痛かったです。赤ちゃんが出て来る瞬間の痛みは、陣痛に比べたら屁でもありませんでした。会陰も子宮口も裂けてしまったようですが、そんなふうに他人事で言えるくらい、裂けるときの痛みはわかりませんでした。産後の会陰の傷は、痛み止めを飲まなくても平気なくらい、ちょっと違和感があるな、程度でした。会陰はベビーオイルでオイルパックをしていたので、多少伸びがよくなっていて傷も浅かったのかもしれません。会陰の傷よりも、妊娠中の痔の方がよっぽど痛かったです。
コロナ禍で夫でさえ立ち会いも面会もできない中、心細い出産になるかと思いきや、助産師さんたちの的確なアドバイスによって無事に元気な女の子を出産し、私も元気に退院できたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
大切に育てていこう。
おわり。
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