5月5日、日本はこどもの日。ドイツも今年の5月5日は、キリスト昇天祭(Christi Himmelfahrt)という祝日。毎年日にちは変わるようですが。
この日は雲ひとつない快晴だったので、同居人と一緒にWannsee(ヴァンゼー)という湖へ。See(ゼー)とはドイツ語で湖のことです。SバーンのWannsee駅で降りたらすぐ。ベルリン中央駅から25分くらいです。B地区なので、定期券で行けちゃいました。
祝日でしかもいいお天気ということもあり、たくさんの人で賑わっていました。せっかくなので、湖を周遊する船に乗ることに。船にもいろいろルートがあるようで、私たちはは 7-Seen-Rundfahrt (11.5ユーロ)に乗りました。トータルで1時間くらいですが、途中で何ヶ所か降りられるところもあり、降りてそのあたりを散策して次の船に乗る、ということもできます。
湖のほとりには、映画に出てきそうな豪邸がずらり。
とっても素敵でした。こんなところに住むには、いったいいくら稼げばいいのだろう。病院に見えないくらい美しい建物の病院もいくつかありました。
↑この素敵な建物も、病院だったはず・・・うんうん、こんな素敵なところで過ごせたら、病気なんかすぐに治ってしまいそうだ。
↑このグリーニッケ橋は、冷戦時代スパイ交換の場として使われたそうです。
私たちはPfaueninsel(プファウエンインゼル)という湖に佇む島で一旦船を降りました。正確に言うと、この島のすぐ近くで船を降り、いかだのような船でそこから目と鼻の先にあるPfaueninselまで行きました。
ここで降りて
左手に見えるこの船?に乗って(多分有料です。私たちは急いで駆け込んだのですが、払わずに乗れちゃいました。ごめんなさい。)
ここへゆきます。この島も、多くの人で賑わっていました。湖に緑豊かな木々。本当に癒されます。
そしてここでは、孔雀が飼育されています。しかも放し飼い!檻のの中入っているクジャクもいましたが、3羽くらい、道端で出会いました。クジャクを檻の中以外で見るのは人生初です。
幸運なことに、羽を広げてくれました!人に慣れているようで、全然怖がることもなく悠々とお散歩を楽しんでいる様子でした。
ちなみに島の名前である『Pfau』とは孔雀のこと。『Insel』は島。その名の通り、孔雀島ですね。ここは、ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群の一つとして、世界文化遺産に登録されています。
1時間くらい島散策をしたあとは、また船に戻って(チケットを見せれば乗れます)残りの船旅を楽しみました。船ではビールやアイスクリームなどが購入できます。大人たちは午前からビール片手に船旅を楽しんでいる様子でした。
ちなみにこの日は父の日でもありました。ドイツ語で神様を Gott だけでなく Herr(英語だとMr.にあたる言葉)や Vater(父)とも呼ぶそうです。なので神様の日=父の日=男の日、というわけで、この日は男性が飲んで騒いでわいわいする日だそう。いたるところで酔っ払った男性たちがフォー!フォー!と楽しそうに騒いでおりました。
久々に大自然に触れて、心も体もリフレッシュ。やっぱりベルリンの街中は、私には都会すぎるなあ。近くにこんな素敵な湖があったなんて、もっと早く知りたかった!ここは、私の持っているガイドブックには載っていません。同居人にも、ここはローカルスポットよ!と言われたので、連れてきてくれた彼女に感謝です。
私は、観光スポットを巡る旅はあまり興味がありません。今日のように、お天気のいい日に、自然の中でボーッとしたり寝っ転がったり歩いたり本を読んだり、日本でもできるじゃん、家の近所でも(田舎なので)できるじゃん、ってことを旅先でするのが好きです。もちろん旅先だけではなくて、日常生活でも、ですが。最高に、最高に幸せでした。
ドイツではこういった自然の中だけでなく、街中のカフェや近所の川沿いでも、お天気のいい日には外の席で食事をしたり散歩をしたり寝転がったり本を読んだりパソコンをしたり、皆思い思いに外で過ごしています。太陽を求めるのは、人間の本能でしょうか。ドイツは夏が短いので、太陽や暖かい日は貴重なんでしょうね。私も、こうやって過ごしたい。帰国したら、恥ずかしがらずに近所の河川敷のベンチで読書しよう。ときどきシートを持っていって寝っ転がろう。お天気のいい日は家の庭にテーブルと椅子を用意して、外で食事しよう。
ドイツで見つけた人間らしい素敵な部分を、これからどんどん取り入れて生活しよう、そんなことを考えた1日でした。
おわり。
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