ドイツの水は硬水、日本は軟水です。具体的にどう違うのかというと・・・
水は主にカルシウムイオンとマグネシウムイオンが含まれていて、水1000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表した数値を「硬度」といいます。WHO(世界保健機関)の基準では、硬度が120mg/リットル以下を「軟水」、120mg/リットル以上を「硬水」といいます。簡単に言うと、カルシウムとマグネシウムが比較的多く含まれる水が硬水になります。(evian HP http://www.evian.co.jp/water/type/04/より)
カルシウムとマグネシウムが多く含まれているっていうのは、なんとなく体に良さそうな気がしますが、硬水生活によって髪はバサバサ、肌はボロボロ(肌に関しては他にも食べ物や空気、ストレスなど様々な要因がありますが)な現状です。
髪の毛に関しては、カルシウムやマグネシウムが髪のタンパク質に付着し、ギシギシ、ゴワゴワした感触になってしまうらしい。サラサラな髪の毛が唯一の自慢だったのに・・・と髪を触る度に悲しくなりますが、帰国して軟水生活に戻れば髪の毛も元の姿に戻るはずなので、気にしないが一番ですね。
そしてお肌に関しては、カルシウムやマグネシウムが石鹸の成分と化学反応を起こした結果、石鹸カスと呼ばれる物質が作られてしまい、それが肌に付着することでつっぱった感じがしたり、乾燥しやすくなってしまうそうです。
またその石鹸カスは、毛穴を塞いだり細菌の養分となってしまうこともあるため、石鹸カスが肌に残った状態で放っておくと肌トラブルが起こってしまう、という仕組みのようです。
前置きが長くなりましたが、ようやく本題!
ときどき、拭き取り化粧水というものを見かけます。海外ブランドなんかは、拭き取り化粧水が多いですよね。化粧水=水分補給、というイメージがあるので、拭き取るというのは意味がわかりませんでした。ヨーロッパなどでは拭き取り化粧水が一般的と聞いて、なぜ?と思っていましたが、水の違いを知って納得。
拭き取り化粧水の一番の大切な役割は、硬水で洗顔した後に残るこの石鹸カスをしっかり取り除くことにあったんですね。しっかり取り除くことで、美容液やクリームの浸透も良くなります。
スキンケアは、お肌の状態によって変えるのはもちろんですが、滞在地域の環境によっても変えたほうが良さそうですね。日本と同じものを使用していても、そもそも水やその他の環境が違うのですから、効果も違って当然。
化粧水の役割をドイツに来る前に理解しておけば、今ほど肌荒れしなかったかも・・・と思ったので、これからドイツあるいは硬水地域に滞在予定の方はぜひ、拭き取り化粧水の使用をオススメします。ちなみに、硬水が体に悪いわけではありません。髪と肌には、ちょっと注意が必要、ってくらいですね。
環境が変わるとすぐにへこたれる私のお肌。帰国したら、たっぷりいたわってあげよう。
おわり。
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